看護師の人間関係は勤務先で異なる

それぞれの勤務先で人間関係は様々

看護師の人間関係は勤務先の病院によって雰囲気が全く違います。看護師の人間関係と聞くと、一見雰囲気が悪そうだったりトラブルが多そうなイメージが先行しがちです。確かに女性が大半を占める職場であるためそういった雰囲気になりやすい傾向にはありますが、どの職場でも同じとは言えません。職場によって看護師がおかれる労働環境は違いますし、コミュニケーションや人間関係の改善を積極的に行っている病院もあります。一般企業と同じく、自分に合う、合わないはありますので選び方次第で人間関係の問題は解決できるのです。

勤務先別で見た人間関係

職場の人間関係は勤務する病院によって異なります。勤務先を大きく分けて考えると、大学病院などといった大手の病院とクリニックなどの個人病院の2つに分類できます。この2つでは患者さんの数や診療内容の幅にも差がありますので、看護師にかかる負担や職場内の雰囲気も違います。
まず大学病院など大手の病院の場合だと、診療内容も幅広いため多くの患者さんを受け入れています。そのため看護師の数もかなり大人数となります。看護師の人数が多いと一つの場所に毎日同じ人といる機会は少なくなりますし、仕事以外で看護師同士が干渉し合うケースも少なくなります。そのため職場内で人間関係のトラブルになることは比較的少ない環境ですし、苦手な人がいたとしても無理に仲良くなろうとしたり意識する必要もありません。
対してクリニックなどといった個人経営の病院の場合はスタッフの人数も少数となります。そのため患者さんや看護師と接している時間が長く、特に看護師同士は毎日長時間顔を合わせることになるため相手の嫌なところが見えてきてしまう場合もあります。大手の病院と違って苦手な人がいた場合、苦痛でも関わらなければならない為ストレスに感じてしまう看護師も多くいます。その反面、ひとりひとりと深くコミュニケーションがとれるため、人間関係が円滑になるとアットホームな雰囲気で働くことができますし、悩みなども相談しやすい環境となるでしょう。最初が大変かもしれませんが、慣れてしまえば個人病院の方が働きやすいかもしれません。

自分次第で良い方向に変えられる

上記で述べたように働く環境で人間関係に多少の違いがあり、場合によっては自分自身で解決できることでもあります。またその職場が本当に自分に合っているのかどうかを転職活動の段階である程度見極めることが重要です。ですが職場の人間関係までは転職活動の段階で知ることが難しい場合もありますので、まずは自分が働きやすいと考える科を取り入れている病院を探しましょう。例えば外科と内科では求められるスキル以外に性格的な愛称もあります。このようにそれぞれの科に似た性格の看護師が集まりますので、最初に自分に合った科に入ることが大切です。その中で日々の仕事一生懸命取り組んでいれば、必ず評価してくれる人はいますし、それが人間関係にも良い形で影響してくることでしょう。